星の森に住む象
とおいとおい宇宙の奥には、星の森があった。そこには、一本のきばを持った大きな象が住んでいた。
ある日、その象が森を散歩していた時、☆星のぬかるみにはまってしまった。 象はそこからぬけ出ようとしたけれど、もがけばもがくほど、星のぬかるみに埋 ってしまい、とうとう死んでしまった。
☆ 星と星との距離がとおい空間
象の体は、みんな星になって散っていたが、白いきばだけは、なかなか星になることができなかった。その白いきばは、ひとつの星にひっかかっていた。
とても長い間そのままでいたが、ある時その星が動くと、字面の底にすうっと、どこまでも落ちていった。