パッチュラくんと星の仙人 (3/3)
『パッチュラくんと星の仙人』を紹介します。
星の数ほど あるものは
星の影に ちがいない
宇宙の影が
青い星ならば
海の影は
青い魚たち
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ひとつの星にはすべての星の影が |
光り輝く 星の数ほど
ひとつの 星には
すべての 星の影が
あるに ちがいない
三本椰子の島に
星が飛んで ゆくころ
椰子の木影は
水平線に
延びゆきて
ピララ トウーン ピララ
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水平線にとどく椰子の影 |
海を紅に 染める
太陽が 沈むころ
青緑のサンゴの海に
いく千条の光放ち
ピララ
満月が
昇ってくるよ
ピララ ピララ
たとえ星に 聞こえる声を 出したとて
天界に 星を吹く風が 荒れたとて
はたまた
星を食べる 魚がいたとて
カニが 月の松明をもったとて
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話を聞きにきた星 |
不思議な話を
星が聞きに やって来たとて
海風は 休むことなく
青波のように
とどまる ことのない 椰子のうた
誰が投げたか
宇宙に 投げた石
ヒカ ヒカ
青い 波紋に
ただ 浮船のように
ヒカ ヒカ
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星の海に眠る |
此処は 夜空の底
星の散りばめた宝物
モスジット(青い宮殿)の
門を明けて
星の海に眠ろうか
ケララ ケララ ケララ
そのうち
星の 聴衆が
多くなると
闇夜は
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星が多くなると朝になる |
星の光に
朝になるよ
眩きものは 太陽
光は
眠りを醒し
闇は
瞳を閉じる
ル ルレーラ ル ルレーラ
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朝起きて君と会うのが楽しみだ |
朝
起きて
君と会うのが
楽しみだ
ル ルレーラ ル ルレーラ
星の路は 閉じることがある
いつも あるわけは ない
あんなに星のそばに いても
あんなに星に 囲まれても
あんなに星に 近くあっても
ある不思議な心地に
いつも いないと
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星に歩く |
星は いつもあるもの
海は いつもあるもの
我は 星になりたいもの
トン